設立によせて
今日私たちは、様々な困難な状況と向かい合っています。それは日々、いかに生きるか、という姿勢を問われる時代である、ともいえます。そして、この「いかに生きるか」というテーマを支える根本をつくりものとして、教育は大きな役割を担っています。
創立19年の歴史を持つ学校法人シュタイナー学園(旧・東京シュタイナーシューレ)は、平成13年より特定非営利活動法人として、ルドルフ・シュタイナーの提唱した「一人一人の子どもの内に全人としての人間の尊厳を尊重する」という人間観、教育観を基に、知・情・意の調和ある子どもの成長を目指して活動してきました。しかしながらこの教育は、その理念からすれば本来12年の一貫性をもってこそより成果のあるものです。
特定非営利活動法人藤野シュタイナー高等学園は、学校法人シュタイナー学園の教育的延長として、神奈川県藤野町という自然豊かな町の特色を生かすことを通した青少年の学びの場を設立しました。
そこでは、年齢にふさわしい知性の教育を不可欠としながらも、それ以上に、自分の知性をいつ、どのように行使するかという判断力を養うこと、しかも、その判断が自分自身の内からの意思の力でなされることをこの教育の大きな課題とします。
今日の多種多様なメディアがあふれる情報社会の中で、この課題を現実のものとするためには、社会的行為の生き生きとした体験や芸術行為が有意義なものとなります。この観点からも、藤野町に根づいたカリキュラム、たとえば自然観察、農業実習、林業実習、伝統工芸、そして、藤野町に移り住んできた多くの芸術家たちとの交流を通した学びが大きな役割を担い、知性偏重ではなく、バランスのとれた全人教育を可能にします。
藤野町の地とシュタイナー教育の学びとの結びつきを基盤に、広い視野と自由な判断力を持ち、意思の力に支えられて行動する人間、人類の掲げる尊い理想に向かって努力する人間の育成を目指して、藤野シュタイナー高等学園を設立します。
シュタイナー学校は、教育内容を担う部分を支えるために、経済を担う部分、学校内外の法的な事柄を担う部分が密接に関連しながら運営していきます。教師も親も平等な立場で学校運営を担います。
当学園は開校に先立つ2004年11月、神奈川県から特定非営利活動法人(NPO法人)として認証されました。NPO法人は総会での議決権を持つ正会員、議決権を持たずに活動を支援する賛助会員によって構成されます。 日常の運営は正会員の中から総会で選出された理事を中心に、事務局、各部門のスタッフが分担して行います。
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