【脂質異常症】
動脈硬化ガイドラインが2002年以来5年ぶりに改定されました。
平成19年2月4日、福岡市で開かれた第7回動脈硬化教育フォーラムで「動脈硬化性疾患診療ガイドライン2007」の概要が発表されました。
診断基準から「総コレステロール≧220mg/dl」を除外し、原則としてLDLコレステロール(LDL‐C)(悪玉コレステロール)で評価することになりました。
名称も今改定で「脂質異常症」に改められました。
下記に基準を記載します。
表1〔脂質異常症の新診断基準〕(空腹時採血)
| 高LDL‐C血症 | LDL‐C | ≧140mg/dl |
| 低HDL‐C血症 | HDL‐C | <40mg/dl |
| 高TG血症 | TG | ≧150mg/dl |
LDL‐C : LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)
HDL‐C : HDL-コレステロール(善玉コレステロール)
TG : トリグリセライド(中性脂肪)
TC : 総コレステロール
この診断基準は薬物療法の開始基準を表記しているものではない。
薬物療法の適応に関しては他の危険因子も勘案し決定されるべきである。
LDL-C値は直接測定法を用いるかFriedewaldの式で計算する。
(LDL‐C = TC - HDL‐C - TG/5 )(TGが400mg/dl未満の場合)
TG値が400mg/dl以上の場合は直接法にてLDL‐C値を測定する。
表2〔リスク別脂質管理目標値〕
| 治療方針の原則 | カテゴリー | 脂質管理目標値(mg/dl) | |||
|---|---|---|---|---|---|
| LDL‐C以外の 主要危険因子※ |
LDL‐C | HDL‐C | TG | ||
| 一時予防 まず生活習慣の改善を行った後、 薬物治療の適応を考慮する |
T(低リスク群) | 0 | <160 | ≧40 | <150 |
| U(中リスク群) | 1〜2 | <140 | |||
| V(高リスク群) | 3以上 | <120 | |||
| 二次予防 生活習慣の改善とともに 薬物治療を考慮する |
冠動脈疾患の既往 | <100 | |||
※
(a)脂質管理と同時に他の危険因子を是正する必要がある(禁煙、高血圧や糖尿病の治療など)。
(b)糖尿病、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症の合併はカテゴリーV扱いとする。
(c)家族性高コレステロール血症については(ガイドラインの)別章を参照。
※LDL‐C値以外の主要危険因子
加齢(男性≧45歳、女性≧55歳)、高血圧、糖尿病(耐糖能異常を含む)、喫煙、冠動脈疾患の家族歴、
低HDL‐C血症(<40mg/dl)