パパさんの山はいいな〜嗚呼!青春のロックンロール



Terry Riley
 アメリカの音楽家、テリー・ライリーを紹介します。経歴についてはほとんど知りません。知っているのは、1935年カリフォルニア生まれ、インドやチベットの仏教に興味を持っている、ミニマル・ミュージックの大家、といった程度です。今も健在で音楽活動をしており、今年(2007年)で72才になります。

 さて、ミニマル・ミュージック(Minimal Music)ですが、資料によると「音の動きを最小限に抑え、パターン化された音型を反復させる音楽。」とされています。さらに、「あくまで単純な反復のリズムがメインであり、曲として成り立つ最低限度に近いほど、展開も少ない。しかしそれらの中での微細な変化を聞き取るのが目的であり、全体的な視点から見れば決して無駄な反復ではなく、音楽は徐々に展開していると言える。」だそうです。


 現在持っているのはアナログレコードが3枚です。(2007年10月)
In C
CBSソニー 28AC 1243 (日本盤)
アナログレコード
 SIDE 1  In C (23:50)
 SIDE 2  In C (19:10)

 Terry Riley :
leader, saxophone
 Margaret Hassell :
the pulse
 Lawrence Singer :
oboe
 Darlene Reynard :
bassoon
 Jon Hassell : trumpet
 Jerry Kirkbride : clarinet

  David Shostac :
flute
  David Rosenboom : viola
  Stuart Dempster : trombone
  Edward Burnham : vibraphone
  Jan Williams : marimbaphone

 曲は53個の短いフレーズ(すべてハ長調、すなわち In C)の断片からなっています。フレーズは1から53まで番号がふられ、演奏者は順番に演奏していく訳ですが、一つのフレーズを何回反復するかは演奏者の自由。また、フレーズは楽器によって適しているものと、そうでないものがあるので、適していないフレーズは省略してもいい。さらに、演奏の入りも自由、好きな時に演奏をはじめてかまわない。

 というルールのもと、1964年にテリーを含めた11人がそれぞれ異なる楽器を演奏した実験音楽、そして今では、ミニマル・ミュージックの古典とも言われるのがこのアルバムです。
 ライリーは「演奏時間は45分から1時間半くらいが適当」と言っていたようです。反復回数は演奏者の裁量に任せているので、いつ終わるかは演奏者次第ということなのでしょう。

 ルールを見た限りでは無茶苦茶な曲になるんじゃないかと思うでしょうが、ピアノが最初から最後まで一定のリズム(ハ長調)を叩いていて、各楽器はそのリズムで演奏しているので意外とまとまっています。秩序があるんじゃないか、とさえ思えてきます。
 曲は次から次へとフレーズが重なり、途切れることがありません。ライナーノーツでは「天界から降りそそぐ光のシャワーのような効果」と表現していますが、まさに「音のシャワー」です。音が次々と体の中にしみ込んでいく、そんな感じにさせられます。何とも不思議な曲です。(2007年10月)
A Rainbow In Curved Air
COLUMBIA MS7315 (アメリカ盤)
アナログレコード
 SIDE 1  A Rainbow In Curved Air (18:40)
 SIDE 2  Poppy Nogood And The Phantom Band (21:40)

 Terry Riley :
electric organ, electric harpsichord, rocksichord, dumbec, tambourine,
           soprano saxophone

 1969年に発売され、ヨーロッパの多くのグループに影響を与えたと言われているアルバムです。

 長いこと聴いてなかったので、どんな曲だったかすっかり忘れていました。今回改めて聴いた第一印象は、「風の谷のナウシカ」のオープニングに似てる、です。映画の冒頭で、ナウシカが腐海の中で胞子のサンプルを採取しているシーンで流れていた曲によく似ています。実際はこちらの方がずっと古いんですけどね。

 アルバム・タイトル曲の「A Rainbow In Curved Air」は、40年近く前の曲なのに今聴いても違和感を感じません。凄い曲です。(2007年10月)
Descending Moonshine Dervishes
KUCKUCK 047 (ドイツ盤)
アナログレコード
 SIDE 1  Descending Moonshine Dervishes Part 1 (28:18)
 SIDE 2  Descending Moonshine Dervishes Part 2 (24:14)

 Terry Riley :
electric organ

 1975年11月29日、ベルリンでのステージのライブアルバムです。

 テリーが一人でオルガンを弾いていますが、シンセとかも使っているかもしれません。時間がゆっくりと流れていくような、そんな印象を受ける音です。人によっては精神安定剤または睡眠薬になること請け合いです。(2007年10月)