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             5月定期講演会(平成15年)

   会津から世界に静止画像の情報を発信する

     菅家洋一氏(エマキ会長)


         「不況の中に活路を見い出す」


会津から世界に情報を発信している。工事の静止画像を開発した会津若松の
ITベンチャー企業「エマキ」のホームページには、月
2千件前後のアクセスがある。
4割が外国、その
4割は中国である。中国はもとよりベルギー、フランス、イタリ−
からも問い合わせ、注文が相次いでいる。


エマキの親会社・会津土建の社長もしている。静止画像の研究を開始したのは、
4年前。阿武隈川の災害復旧工事で現場写真の分析が難航したことがあった。


写真が正確でないと、工事にも大きな影響を与える。イスラエルに画像処理の権威がいるー
との情報を知人から聞いた。「これは行ける」と即断、交渉に入り、日本とヨーロッパで
基本特許の使用許諾を取った。



基本特許を基に実用化を目指し、会津土建内に研究開発・新会社創設の
プロジェクチームを結成した。静止画像処理で博士号を持つ日本人は、
数人しかいない。そこで得意のインターネットを利用、世界中から募集、
2千人の中からインド、インドネシア、中国の精鋭7人を厳選した。
わずか
1年で実用化に成功した。


静止画像は、工事現場の写真を継ぎ目なく仕上げる。道路・河川・下水道などの
わずかなヒビも発見可能だ。クリックすれば、見たい場所の拡大、面積なども分かる。
使用済み核燃料の経年変化の監視などにも使用出来る。大手総合建設会社、
電力会社などが新技術を利用させて欲しい、と訪問が続く。


会津土建は、創業80年近くの土木建築業の老舗。会津JC理事長、
JCの福島ブロック協議会長などとして活躍した。仕事でもピークには
100億円の受注を記録した。順風満帆だった。大好きなゴルフも満喫した。


公共事業激減の嵐に襲われ、会津土建の受注額も急減した。
今年は最高時の半分の
50億円、来年は30億円と心配している。


今年はゴルフを
1度も楽しんでいない。
「こんなに大変な時に、ゴルフなんて出来ない」。
勝ち残りに向け、懸命だ。


                                               (小林富久壽)