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                        秋のひまわり

目次(連載中)

今生の別れ 戦後は終らない おかあさん どこにいるの? 笑顔に聞きたいこと
真っ白な笑顔 日出さんのこと ひたすら 待ってます

手作りの簡単な詩集が手に入りました。ホームヘルパーをし

ている50代の主婦が作った本当の手作りです。画用紙の表

紙にはオレンジ色で「秋のひまわり」のタイトルが踊るように

描かれていました。タイトルも本文の詩も全部、手書きです。

ページをボンドでくっつけた10nの詩集には14句が収められ

ていました。わずか2部だけの素人詩集です。ヘルパーは重

労働です。ぐったり疲れます。睡魔も襲います。そんな中で

文字を紡いだ心の叫びです。老いるとは‥、幸せとは‥、な

すべきことは‥。考えさせられることが少なくありません。

お年寄りの中間施設からの生のリポートです。



前書き

私の働く施設は、1年中、半袖で過ごせます。完成して4年。

清潔で美しく、広い建物です。それでも、何となく、幸福そうで

はありません。お年よりは「家に戻りたい」と思いながら暮ら

しています。

ひとさじずつ、食事を口に運びながら

オムツを毎日、交換しながら、

思います。

生きて、老いるのは、本当に大変な事だーと。

今生の別れ

わずか7歳で親と別れ 働きに 働いた

もう 90年も前の話だよ

他人のメシは 苦い味がした

親の愛なんて とっくに忘れてしまった


子供もいたんだ

生まれた娘は戦争で乳が出ず

米汁飲ませたら 腕の中で死んでしまった

あっけないもんだよ

あの娘さえいたら

また別の人生だった


亭主とも縁がなくて 2回結婚して

2人とも死に別れさ


ここは良かった

みんな優しい言葉 かけてくれて

こんな大切に されたの

生まれて 初めてだった


ほんとに ありがとうねえ

明日 別のところに 行くんだよ

すぐ近くなんだけど

今生の別れさ

自分じゃ どうにもならないさ


明日は お別れだね

さびしいよ

はなし 聞いてくれて ありがとね

あヽ ここは良かった

涙が 止まらないよ