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     緊急特別退任講話と最終公演(平成17年9月)
 
「県都から全国に発信した市民ミュージカルと熱い想い」


      帝国データバンク福島支店長 赤間裕弥氏

 

戦後60年の記念すべき年に、福島を全国に発信した。模擬原爆が日本で初めて福島市に
投下された。少年の命を一瞬にして奪った。その悲劇を伝えた市民ミュージカル
「人類の破片」の初公演。通信社の送稿で日本各地の新聞に掲載された。



模擬原爆は広島、長崎の原爆投下の予行演習として落下された。農作業中の
斎藤隆夫さん(当時
14歳)が犠牲になった。その破片は遺族の手で菩提寺の同市渡利の
瑞竜寺に保管されている。 


ミュージカルは、60年後のその日の7月20日夜、瑞竜寺で繰り広げられた。


物語は―。女性教師が、破片を見学するため児童を伴い、瑞竜寺を訪れる。
60年前に
タイムスリップ、爆弾の直撃を受けた隆夫さんに出会う。脚本を書いた赤間さん扮する

14
歳の隆夫さんが「こんな爆弾で死ぬの、俺だけでしょう」「60年後の世界は、
平和なんでしょう」と問い掛ける。答えに詰まる教師―。観客のすすり泣きが会場の
本堂に広がった。



にんげん、いのち、こころ…。赤間さんを想う時、自然に浮かぶ。仙台から福島支店に
着任した後、模擬原爆の事実を知った。取材を開始した。遺族、爆発した現場、そして
沖縄まで足を運んだ。脚本を執筆する時、遺族の心を思う。一つ一つの言葉に祈りを
込めた。上演まで2年の歳月が流れた。



仕事でも輝く。帝国データバンクで福島支店を、全国一の支店に急成長させた。
赴任時は全国
63か店の最下位グループだった。千葉支店長に数段跳びの栄転が内定した。
10月1日付。


懸命に働き、活動した福島の2年6か月。秘めた情熱、心配り、一途、謙虚…。
大切な、多くのことを教えてくれた。


さわやかな「にんげん」の風を吹かせた。



「人類の破片」公演は、県内マスコミのあり方も問う。戦後60年特集を組んだ。
そんな中、「人類の破片」を、全国発信した新聞社、東北に伝えたメディア、ドキュメント
として全国放映した(予定も含む)幾つかのテレビ局。逆に、単なる催し記事として簡単に
扱った地方紙も。この違い! 何故?
??