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    私の、トキシンとアレルギーの治療

                        近藤 忠雄

TFTの心理療法では、治療過程をブロックしたり、再発を起こす要因のことをトキシンと呼んでいます。そのトキシンを一時的に抑えるテクニックはありますが、再びそのトキシンを摂取したり摂食したり、吸引すると治療の効果を弱めたり、再発させることになり、その対処の方法が課題となっていました。

方策について試行錯誤する中で、ナエト(NAET・・・アレルゲン除去テクニック)のことを知り、利用出来ないかとの思いから、本を入手し研究を始めました。しかし本の内容では、創始者ナンブリパットのアレルギーの概念や、治療効果のメカニズムを説明する仮説理論と診断法までで、治療テクニックは書かれていません。今ひとつの課題は、一回の治療行為で一種のアレルゲンしか除去出来ないために、その数によっては、数年の期間を要する場合が有ると書かれています、なぜ一挙に治療できないのか、その理由は書かれていません。

そんな中でナエトの治療を受けた方から話を聞く機会があり、治療は脊柱全体をかなり強く叩打すること、複数のアレルゲンを一挙に除去すると副作用があると説明されていることが判りました。

アレルギー治療の治療点の発見と連続治療による副作用の克服

 ナエト治療を受けた方の話をヒントにアレルゲンを特定できた人の治療点が
背部のどこに表れるのかを探索しました。その結果治療点は背部の正中線上
東洋医学の経絡の一つである督脈上)に複数発見され、それらのポイントを鍼や磁気棒で刺激すると、アレルゲンの反応が消去できることが判りました。

しかし反応のポイントが複数表れ、しかもその都度ポイントがばらついて表れるために、アレルゲンと治療点のあいだの関連性が判りませんでした。そこで一つのアレルゲンの治療点として表れる複数のポイントを減らす方法について考察しました、ナエトの本には、気を集めるポイントとして任脈経の石門(三焦経の募穴、TFTでガミュートの診断点)がありマッサージすると、気が集まり、その気は任脈経を上行し、膻中穴(心包経の募穴、TFTでは心包の診断点)に達する、ここをマッサージすると、集まった気は全身に送られるという記載内容でした。それで石門穴、膻中穴、の順で気(エネルギー)を集め経絡に気を送るようにタッピングをしてアレルゲンの治療点の数が変化するかどうかを診てみました、すると複数の治療点が一つに限局されました。

症例を重ねる中でアレルギーの治療点が奇経八脈の「関門」穴に一致するのではないかと思い当たったのです、この関門のポイントというのは一般に奇経治療として用いられるものでなく、奇経を活性化させるために修行者が使ったもので、十六世紀半ばの本草学者だった中国の李時珍という人によって書かれた「奇経八脈考」という著書の中で紹介されているものです。私の知る限りでは、このポイントを治療に用いたのは私が初めてだと思います。関門のポイントは各奇経に一つずつ有るので、一つのアレルゲンを除去するには八点のポイントから一点を選択すれば良いことになります。治療の手順は石門、膻中、関門のポイントの順にタッピングすれば完了です。その後石門の代わりにTFTの治療点のガミュートスポットを、膻中の代わりにTFTの心包の治療点の中衝穴でも効果は同じであることが判りました。

 次に連続治療による副作用の課題ですが、一つのアレルゲンの治療後に「連続治療が出来ます」という問いで、筋テストをするとイエスの場合とノーの場合があり、ノーの場合に、無理に治療を続行するとエネルギーの混乱が起こり、

治療はマイナスに作用します。これがナエトでいう副作用とよんでいるものだと思います。それならばこの副作用を除ければ連続治療が出来るだろうと考えました。試行錯誤の結果最初の治療反応と、次の治療を切り離せれば可能ではないか、つまり生体反応をリセットできるポイントがないかと、探索を進めました、その結果石門またはガミュートスポットをタッピングすると生体反応がリセットされることを発見しました。このポイントのタッピングの後では「連続治療ができます」の問いに対してノーの反応がイエスに変わります、勿論リセット前の治療効果は永続します。

治療の手順を纏めると次のようになります。

@  アレルゲンの特定

A  心包経の中衝穴のタッピング

B  奇経八脈の八点の関門のポイントからの治療適応点の診断

C  アレルゲン除去の確認

D  ガミュートスポットのタッピング

E  連続治療受け入れの生体反応の確認

  診断及び治療効果判定に用いる技法は全て筋テスト

  治療技術は全てタッピングで、その数は治療点で筋テストで調べれば良いのですが、50回を超えることは無いように思います

この治療法の特徴はTFTのトキシン治療のように、治療後二ヶ月ほどトキシンを避けたり、ナエト治療の治療後25時間の間、アレルゲンを避ける等の必要がありません

        トキシンとアレルギーの相違

トキシンの治療もアレルギーの治療と全く同じですが、それではアレルギーとトキシンは同一のものかというと少し異なる点があります。

トキシンは特定の感情的動揺(パータベーション)とセットになっています

ですからトキシンの有無を先に診断し、トキシンがあればそれとセットになっているパータベーションの内容を診断することが可能です、ただ全てのパータベーションにトキシンがついているわけでは無く、個人差が大きいです。

トキシンとアレルギーの共通点もあります。それはどちらも奇経の関門穴で治療が出来ることです、言いかえれば、トキシンもアレルギーも、奇経というエネルギーの場を阻害することによって起こる現象だと考えています。

参照文献

「奇経八脈考」  矢尾駿次郎・清子 共著 命玄醫療株式会社 出版部

NAET「病気よ、さようなら」DeviS.Nambudripad著 増田裕訳 科学新聞社