● 食事療法が最も大切です。
   基本的に栄養バランスのとれた食生活がたいせつです。
   コレステロールの多い食品を控えても偏食になってしまえば何にもなりません 
   一日30品目を、目標に、多種類の食品をとるようにしましょう。 

     ■ 正しい食生活の実際
        ◇ 卵
          鶏卵、特に黄身には非常に多くのコレステロールが
         含まれています、高脂血症の方は、コレステロールの
         1日摂取量は300mg以下が望ましいです。
          卵1個で250mgのコレステロールが含まれています
         ので、なるべく卵黄は食べないようにしましょう。
        
         マヨネーズ、カステラなどの洋菓子、テンプラの衣など
         卵黄が沢山含まれていますので控えましょう。

        ◇ 肉類
          肉類でも脂身の少ない赤味肉、ヒレ肉、鳥のささ身
         などはコレステロールも少なく、たんぱく質補給のため
         にも1日100g程度はとってもかまいません。
          しかし、牛や豚の脂身や内臓肉(レバー、タンなど)
         コレステロールが多いのでなるべく避けましょう。
● 望ましい標準体重は
   BMI=22
    とされています。
BMIの計算方法

体重(Kg)÷[身長(m)×身長(m)]
BMI 日本肥満学会に
よる判定
 18.5未満 やせ
 18.5〜25未満 普通
 25〜30未満 肥満1度
 30〜35未満 肥満2度
 35〜40未満 肥満3度
    40以上 肥満4度
高脂血症を克服するには、次のことなどが重要です

  ● 標準体重を保つ 
      肥満の判定基準   
  高コレステロール血症  総コレステロール 220mg/dL以上
  高LDLコレステロール血症  LDLコレステロール(悪玉) 140mg/dL以上
  高HDLコレステロール血症  HDLコレステロール(悪玉) 40mg/dL以上
  高トリグリセリド血症  トリグリセリド(中性脂肪) 150mg/dL以上
       (日本動脈硬化学会編   2002年)
高脂血症を克服するには
    
   高脂血症の基準
                                  血清脂質値  空腹時採血     
高脂血症の原因は 
     ● 他の病気が原因となる場合(二次性高脂血症  
      糖尿病や甲状腺機能低下症、腎臓病などが原因で高脂血症になることがあります。

     ● 家族性高コレステロール血症
      遺伝的な体質が原因で、全国に約25万人もいると推定されます。若いころからコレステロールの
     値が高いことが多く、動脈硬化も早くから起こっている可能性があり、食事療法だけではコントロール
     できないことも多いため、薬物療法を積極的に行うのが一般的です。

     ● 生活習慣が原因
      最も多いのは問題のある食生活と運動不足が長年続いて、中高年になり高脂血症になる場合です。
      自分が生活習慣(ライフスタイル)をチェックして、危険因子の改善にとりくまなければならない。
 動脈硬化の危険因子
      動脈硬化の危険因子は下表のようにたくさんありますが、その内でも高脂血症、高血圧、喫煙が
     が三大危険因子といわれています。
        
三大危険因子              

高血圧、高脂血症、喫煙          
    加齢(男性45歳以上、女性55歳以上)

   遺伝(動脈硬化性疾患の家族歴)

   糖尿病、肥満

   運動不足、ストレス

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コレステロール値が高いと言われたら

      中高年になり、人間ドックや定期健診で「コレステロール値や中性脂肪が高いですよ」と
     指摘される方が増えています。
      いまや、コレステロールや中性脂肪は健康の敵、成人病の元凶のように言われがちですが
     本当は、私たちの体にとって大切な働きを持つものです。
      そのコレステロールや中性脂肪が血液中にある一定以上の量たまってしまうと「高コレステ
     ロール血症」 「高中性脂肪血症(高トリグリセリド血症)」と言う病名がついてしまいます。
     この両方を合わせて、「高脂血症」といいます。

     血液は、赤血球、白血球、血しょう板を除けばほとんど水分です、ここに脂質がとけるのか?
    と疑問に思われますが、脂質は、血液中ではたんぱく質に包まれていて、これをリポ蛋白といいます。

  
    血液中に含まれる脂質

  リン脂質  コレステロールとともに細胞膜をつくる
  コレステロール  細胞膜を作る
 男性ホルモン、女性ホルモンその他いくつかの重要なホルモンを作る
 食物の脂肪分の消化吸収を助ける胆汁酸を作る
  遊離脂肪酸   ブドウ糖とともに体内のエネルギー源、絶食、飢餓などの非常時のエネルギー源
 として利用される。
  中性脂肪  一部はエネルギーとして利用されるが、ほとんど脂肪組織に蓄えられる

  

 高コレステロールはなぜ恐い
      「高脂血症」や「高血圧症」は動脈硬化の発生やその進行に密接な関係があります、
     恐ろしい脳血管疾患(脳出血や脳梗塞)や心臓病(心筋梗塞や狭心症)は動脈硬化によって起り
     ますが、動脈硬化を起こす主な要因は高脂血症と高血圧です。
      動脈硬化とは動脈の内膜に主に脂肪からなるアテロームが沈着し、肥圧することで、動脈の内腔
     が次第に狭くなり、血液の流れが悪くなった状態です。

    死因の1位は動脈硬化
      平成8年度の厚生省の統計をみますと、日本人の死因の1位はがん、2位は心疾患、3位は
     脳血管疾患、4位は肺炎となっていますが、動脈硬化という病名は出てきませんが、心疾患、脳血管
     疾患は動脈硬化によりもたらせるものが大部分です、両方を合わせるとがんの死亡率をはるかに
     上回っています。
      動脈硬化が進行して血管の内腔が狭くなると、血液の流れる部分は細くなり、さらに狭くなったところに
     傷がついたりして血液の固まり(血栓)がくっついて血液が詰まりやすくなります、心臓の動脈にこうした
     事態が起こると狭心症をおこします。内腔が完全にふさがってしまうと、心臓に酸素が行かなくなって心筋
     梗塞を起こし命にかかわります。
      脳にこのようなことが起これば脳卒中(脳梗塞)を起こします。
      動脈の壁が弱くなって、こぶのように膨れ上がると動脈瘤となります、大動脈に瘤ができて、破裂すれば
     やはり命にかかわります。
 

   動脈硬化の起こりやすい部位と病気

     ● 主要な動脈群で動脈硬化の起こりやすい      ● 動脈硬化のため冠動脈の50%も狭く
      部位は大動脈、肺動脈、冠動脈(心臓)、         なっても症状は出てきません。心電図で異常が
      脾・腎動脈などの順になります。              見つかる場合があります。
                                       75%閉塞になって狭心症の症状があらわれる。