ホタルの豆知識


ホタルの鑑賞案内
現在のホタルの状況

ホタル?

ホタル(蛍)

ホタル科およびその近縁の科に属する甲虫の総称。特に発光する種類をさす場合もある。甲虫類としては前翅や体がやわらかく,雌では全く翅のない種類もある。幼虫,成虫ともに腹端に発光器があるが,成虫が昼間活動する種類では発光器は退化。幼虫は普通,暗く湿った場所にすみ,カタツムリ類を食べるが,水中にすむものもある。発光は発光細胞内にあるルシフェリンとルシフェラーゼが酸素と作用して起こり,完全な冷光。幼虫や蛹(さなぎ)の発光は明滅しないが,成虫は明滅し,光り方は種類によって異なる。全世界に約2000種あり熱帯に多い。日本には約50種弱,そのうち発光するのはゲンジボタル,ヘイケボタルなどの数種に限られる。

ゲンジボタル

ホタル科の甲虫の一種。体長15mm 内外。黒色で胸は赤い。本州〜九州,対馬に分布。卵,幼虫,蛹(さなぎ),成虫ともに発光する。成虫の発光器は雄では第6,7節に,雌では第6節だけにある。幼虫は清流中にすみ,カワニナなどを食べる。成虫は5月下旬〜6月下旬に現れる。近年洗剤や三面水路の利用により激減した。

ヘイケボタル

ホタル科の甲虫の1種。日本全土,千島,朝鮮,中国東北,シベリア東部に分布。体長9mm 内外。黒色,前胸背は桃赤色,中央に黒条がある。腹端の2節(雄),または1節(雌)が発光する。幼虫は水田や沼などにすみ,成虫は7〜8月に発生。発光はゲンジボタルより弱く,明滅する間隔も長い。

カワニナ

カワニナ科の巻貝。高さ3cm,幅1.2cm くらい。殻は黄緑色または黄褐色だが,多くはよごれて黒色。成貝は殻頂部がとれてなくなっているものが多い。北海道南部〜台湾,朝鮮半島の河川湖沼などにすむ。卵胎生。ホタルの幼虫の餌になる。また,ハイキュウチュウの第1中間宿主として知られる。近似種にチリメンカワニナ(関西),ヒタチチリメンカワニナ(関東)など。


Q&A

Q・ホタルはなぜ光るの?
ホタルが光るのは、オスとメスの愛のささやき合う信号です。そのため、体の中の複雑な化学反応によって光ります。詳しくは、ルシフェリンという物質に酵素(ルシフェラーゼ)などが混ざると酸化して光る特性を持っています。、
Q・日本には何種類のホタルがいるの?
ホタルの仲間は、世界では約2000種類、日本では約50種類が確認されています。日本の50種類のうち光るのが8種類で、皆さんご存知のゲンジ、ヘイケ、ヒメホタルなどは、この代表です。「八幡ホタルの郷」では、ゲンジホタルとヘイケホタルが鑑賞できます。
Q・ホタルは何を食べるの?
ゲンジホタルはカワニナしか食べません。ヘイケホタルはカワニナ、タニシ、モノアラ貝などを食べます。なお、ゲンジホタルが成虫になるまでに約100匹のカワニナを食べます。飛び交うようになってからは、何も食べず、夜露だけで生きています。
Q・ホタルは成虫になって、どのくらい生きられるの?
この世に生まれて2週間ほどです。
Q・ホタルの飛ぶ時期は?
6月中旬にゲンジホタルが、7月中旬になるとヘイケホタルが飛びます。詳しくは、現在のホタルの状況ページで最新情報を確認してください。
Q・ホタルの飛ぶ時間帯は?
ホタルは夜3回飛び交います。1回目が8〜9時、2回目が11時前後、3回目が2時前後です。遅くなるに従って、メスも草むらから出て飛ぶようになります。八幡ホタルの郷では、午後8時〜8時半位までが最良です。



概要

属性 甲虫類ホタル科に属しています。
種類 ゲンジホタル、ヘイケホタル、ヒメホタルが、飛んで光るので知られています。
八幡ホタルの郷では、ゲンジホタル、ヘイケホタルが生息しています。
大きさ ・ゲンジホタル成虫の体長   オス:約15mm、 メス:約20mm
どうして光る ホタルのお尻(5,6節)にある発行器内の生化学反応によって、
熱を持たない冷たい光を発します。
発行器には、ルシフェリンという物質があり、それにルシフェラーゼという酵素が、酸素や
マグネシウムなどの金属イオンと一緒になって作用した時に光ります。
自分の存在を相手に知らせるために光る、特にオスがメスを探した時には強い光を5回くらい
連続して発光し(フラッシュ発光とよばれる)、メスにプロポーズするのです。
光る時間帯 夜行性であり、昼間は暗くて涼しい草の陰等にかくれていて、夕暮れとともに飛び始め、
最も多く飛ぶ(光る)のは8時〜9時くらい間です。
(風の無い、蒸し暑い日が良く飛びます)
寿命 成虫の命は、オス:約10日、メス;約2週間



ゲンジホタルの生活

5月下旬〜6月中旬 湿度の高い梅雨の時期に、ホタルの成虫はきれいな光を出して飛び交います。メスは交尾後産卵し、子孫を残します。ホタルの成虫になってからの寿命は1週間〜2週間ほどで、えさは水だけです。ホタルが飛ぶ時期は、地域や場所で違います。暖かい年には早く出現する傾向があります。
7月上旬〜3月中旬 メス1頭が産む卵の数は500〜1000個ほどです。産卵後23日ほどで、孵化が始まります。大きさ2ミリほどの幼虫となり、水の中でおもにカワニナを捕食して生長していきます。脱皮を繰り返しながら、3cmほどにまで大きくなります。大部分の幼虫は1年で成長して成虫になりますが、生育が遅れたものは2年ないし3年かかって成虫になるものもいます。
3月下旬〜4月上旬 気温や水温が上がってくると、雨の降った日の夜に水中から這い出して岸辺の土に上陸し、土にもぐります。
5月上旬〜5月中旬 柔らかい所を探して土にもぐり、土まゆをつくってその中で過ごします。約1ヶ月余り経つと、幼虫の形をしていたものが、淡い黄色をしたさなぎに変態します。
5月下旬〜6月上旬 さなぎに変態してから数日後には、だんだん色が濃くなり、土繭の中で成虫になります。羽根がのびて固まり、からだの色が真黒くなると、暗いうちに地上に這い出して成虫のホタルとなって、飛び立ちます。



雑学

 成虫のホタルは、湿度の高い所を好みます。川面やたんぼの水面からは、人の目には見えませんが水分の蒸発がありますから、その近くではホタルが多く飛んでいます。乾燥した場所ではホタルの寿命が短くなります。季節的にも、湿度の高い梅雨の時期にホタルが出現するのも、湿度が高い時期と一致しているのではないでしょうか。

夜の9時以降の時間帯は草に止まって、交尾状態に入ったものが見られます。雨が降っている夜でもホタルは飛びますが、その数は普段の日に比べて減っています。

ホタルはオスとメスが光で交信するために、ホタルが飛べる暗い場所があることが大切です。道路や住宅などが近くにできると、その照明の光を避けてホタルは暗い場所に集まります。ホタルの飛ぶ時期には、その近くの街灯に覆いをかぶせるなどして、光が当たらない工夫がされているところを見かけます。

ゲンジボタルのオスは、同時発光を繰り返しながら集団をつくって飛び交います。関西や九州地方では、発光間隔は約2秒です。飛び回っているものはほとんどがオスです。

メスはオスに比べて数が少ないのか、なかなか見つかりません。草むらなどにじっとひそんでいますから、棒などを使って草むらを揺らして刺激を与えると光を出しますから、見つけやすくなります。卵を産みやすいコケなどが生えている水辺で探すと、メスに多く出会うことがあります。

群馬でホタルが見られる場所
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