「突然心臓が止まって」しまう心停止の原因として、心臓の筋肉がけいれんを起こし、心臓から血液が全身に送り出せなくなる危険な不整脈、心室細動や心室頻拍があります。この心室細動に対して電気ショックを与える(除細動する、といいます)機械がAEDです。
心室細動は急性心筋梗塞やボールが強く胸に当たって発症する心臓振盪などのときにみられる、非常に危険な不整脈であり、唯一AEDによって治療が可能です。
心停止の原因は心室細動以外にもありますが、この場合にはAEDは有効ではありません。また心室細動か否かの判断はAEDが「自動」的に行います。
突然心室細動になった人の、心室細動になってから除細動までの時間と救命の可能性(成功率)の関係を左の図に示します。
心室細動発生後1分で除細動が成功すると約90%の人は助かりますが、2分では助かる人は約80%に減ります。このように心室細動発生から除細動までの時間が1分間遅れるごとに7〜10%ずつ助かる人が減ってきます。(The AHA/ILCOR : Guidelines 2000 for CPR and ECC. Circulation 102 : I 1 - I 384, 2000)![]()
日本では119番救急要請から救急隊員が到着するまでの平均時間は約6.2分といわれています。仮に人が倒れるところを発見してから119番救急要請するまでの時間が2分としますと、心室細動発生から救急隊到着までの時間は既に8分を越えることになります。さらに除細動のための機器装着に1分を要するとすると、心室細動発生から9分を経過していることになり、この時の救命の可能性は10%程度にまで低下してしまいます。
つまり、倒れた人を見かけたあなたがその場でAEDを用いて除細動しない限り、その人を助けることはかなり難しいといえます。
しかし、正しくAEDを使用するためにはその使い方を知っておく必要があり、「AED講習会」を受けて頂くことがよいと思います。
日本赤十字社や消防署ではAED使用方法を含めた心肺蘇生法の講習を行っております。最寄りの日赤や消防署にお問い合わせ下さい。
(救急医療財団のマーク)
(フクダ電子のマーク)
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交通事故による死者数6,871人(平成17年警察庁調べ)、火災による死者数1,993人(平成16年消防庁調べ)と比較して、心臓発作により突然倒れてなくなる人は非常に多いといえます。交通事故による死亡を防ぐためのシートベルトやエアバッグ、早く消火するための消火器と同じように、心臓発作を起こして突然倒れた人を救うためのAEDの普及がすすんでいます。